トヨタホームで壁紙を考える・洗面台編|本物のタイルは、諦めました
借金の、残り半分です
前回の洗面台編で、私はこう書きました。
そしてもう1本。ウォールパネルをやめた壁に、何を貼るのか。(中略)壁紙です。 タイル柄です。
今回はちゃんと払います。連続で払います。 どうしたんだ我が家。
壁紙シリーズ、第八弾。1階の洗面台の背面です。
前回、我が家は壁に貼るパネルを削りました。 三面鏡の収納に余裕がありすぎたのと、ボウルが大きくて水はねの心配が小さそうだったから。カスタムし放題の商品で、あえて足さなかったという話でした。
で、削ったら壁が余ります。
そこに何を貼るのか。今回はその話です。
まず結論から
| どこ | 何を貼るか |
|---|---|
| 洗面台がはまっている、壁のへこみの奥の面 | FE78123(タイル柄) |
| へこみの側面(小口) | ベースの SP2542 のまま |
| へこみの外の壁と天井 | ベースの SP2542 のまま |
| 洗濯機と乾太くんのある側 | ベースの SP2542 のまま(アクセントなし) |
図にするとこうです。
腰から上下で分けたりはしていません。上から下まで全部タイル柄です。
そもそも、この壁はへこんでいます
図を見て「なんだこの枠は」と思われたかもしれないので、先に説明させてください。
我が家の洗面台、壁のへこみにはめ込まれています。
壁が四角くへこんでいて、そこに洗面台がすぽっと入る。幅は120cm。左右の端は、どちらも壁に付きます。 洗面台と壁のあいだに隙間がありません。
そして今回タイル柄になるのは、このへこみの奥の面だけです。
ここ、細かいですが大事なところで。へこみには「奥の面」と「側面」があります。 手前から見て正面にあたる奥の面と、その周りをぐるっと囲う小口ですね。
タイル柄が入るのは奥の面だけ。側面はベースのSP2542です。 もちろん、へこみから外に出た壁も天井もSP2542。
つまりタイル柄は、へこみの奥にぴたっと収まって、手前には一切出てきません。
……これ、書いていて気づいたんですが、壁紙の効き方がかなり変わります。
ゲストルーム②は「5.9畳の部屋の壁を1面まるごと」でした。面がどーんとある。 今回は違って、へこみという枠の中に、柄が収まっているんですよ。
額縁みたいなものです。
側面がSP2542のままなのも、たぶんそこに効きます。柄と外の壁のあいだに、ベースの色が一本入る。 額縁でいうところの、絵と枠のあいだの余白ですね。柄がはみ出さずに、きっちり中で止まるわけです。
しかも中身がタイル柄。壁がへこんでいて、その奥がタイルで、手前に洗面台がはまっている。これ、本物のタイルを貼った洗面所の作りとほぼ同じ形なんですよね。
諦めた本物のタイルに、形のほうから寄っていってしまいました。 狙ってはいません。先に形が決まっていて、あとから柄が来ただけです。
なぜ壁紙なのか:本物のタイルは、高すぎました
我が家、最初は本物のタイルを貼りたかったです。
洗面台の背面って、タイルがいちばん似合う場所じゃないですか。水がかかる、掃除する、鏡の下でいちばん目に入る。用途からしても、見た目からしても、タイルの居場所なんですよ。
お金がかかりすぎました。
以上です。
……これだけだとあんまりなので補足すると、具体的な金額は出ていません。 見積もりを取って「うわ高い」となったわけではなく、タイルは高い、という話の段階で引き返しています。 なので「タイルは◯◯円かかる」という数字は、この記事には書けません。 すみません。
で、諦めるかというと諦めない。柄で解決しました。
FE78123 の商品ページ(2026年9月時点)。掲載カタログは 26-29 ファイン。公式の説明は「使いやすく、少しレトロ感のあるタイルデザイン。」。機能は日本工業規格JIS適合品・壁紙工業会自主安全規格基準クリア品・ホルムアルデヒド発散抑制(F4)・不燃認定対応・防カビ、カタログ価格は 1,090円/㎡(税別) です。
「少しレトロ感のあるタイルデザイン」。 本物のタイルを諦めた壁に、公式が「レトロ感」と言ってくるわけです。
こういうの、負けた気がしないでもないんですよ。本物じゃないので。ただ、家づくりって全部を本物にはできません。 どこを本物にして、どこを柄で済ませるか。予算の中でその線を引く作業が、たぶん家づくりの本体です。
そして我が家の場合、洗面台そのものに52万円使っています。 そこに本物のタイルまで積むのは、さすがに無理でした。
引き算のあとに、足しています
ここ、書いていて面白かったところです。
前回の記事は引き算の話でした。ウォールパネルを足さない、と決めた回です。
今回は足しています。 引いた壁に、壁紙を足しました。
| やったこと | |
|---|---|
| 前回 | ウォールパネル(LIXIL・マグネット対応の壁面パネル)をやめた |
| 今回 | 空いたその壁に タイル柄の壁紙を貼る |
つまり我が家は、メーカーの壁面パネルをやめて、壁紙に置き換えたことになります。パネルはやめたけど、壁を何もしないままにはしなかった。
言われてみれば当たり前なんですが、パネルを抜いた時点では、そこまで考えていませんでした。 「収納足りてるし、跳ねないし、要らないよね」で終わっていて、じゃあその壁どうするの、は空欄のままだったんです。
穴は、あとから埋まりました。
FE78123:商品名の欄が「タイル」
さて品番です。サンゲツの FINE、FE78123。
2026年9月の変更です。 この記事、公開した時点では RE55651(ReSERVE のタイル柄)と書いていました。その後の打ち合わせでFE78123に差し替わっています。 どちらもタイル柄ですが、本が ReSERVE から FINE に変わりました。 以下は変更後の内容です。
で、いつもこのあたりで商品名の話をしているんですが。
- 主寝室の RE55039 … Daily palette ひみつきち
- 書斎の FE78642 … 北欧&カジュアル scion / MR FOX
- ゲストルーム②の FE78696 … MOOMIN LOST IN THE VALLEY
ひみつきち。ミスターフォックス。谷で迷子。
毎回この欄がやたら良くて、記事のネタとして2回連続で使ってきました。 で、今回。
「タイル」です。
……そのままか!
商品ページの同じ位置に入っているのが、「FE78123 M1BA26 タイル」。 柄の分類がそのまま置かれています。ひみつきちの隣に並べると、真顔すぎて逆に笑ってしまう。
しかも差し替え前の RE55651 は「タイル・レンガ」でした。差し替えたら「レンガ」まで消えた。 どんどん短くなっています。
いや、これは悪いことではないんですよ。名前で買う壁紙ではなく、タイル柄が欲しくて選ぶ壁紙なので、名前が「タイル」で何ひとつ困りません。むしろ正しい。
正しいんですけど、シリーズ8本目にして、初めて商品名でひとネタも作れませんでした。 悔しい。
そして今回も、公式は色を書いていません
6枚連続です。
2階トイレのRE55866、主寝室のRE55039、書斎のFE78642、ゲストルーム②のFE78696、そして今回。公式の説明文に、色についての記述がありません。
一方、1階トイレのSP2565は「ブラックのコンクリート柄」と言い切っていました。SPの本、言うときはちゃんと言うんですよね。 ReSERVE と FINE は言わない。本ごとの流儀なのかもしれません。
まあ今回に関しては、「少しレトロ感のあるタイルデザイン」で用は足りています。 タイル柄と言われれば、だいたい想像はつきますからね。
第一発見者は、妻です
今回の選定、見つけてきたのは妻でした。
そしてすんなり通りました。揉めていません。 却下された候補もありません。「これいいじゃん」で終わり。
……2回連続で揉めていないんですよね、我が家。ゲストルーム②も揉めずに決まりました。リビング編で色をめぐって大荒れしたのは何だったのか。
戦績の話をすると、私の勝ち数は動きません。 玄関のムーミン、1階トイレのコンクリート柄、主寝室のペイント調、ゲストルーム②のムーミンの4勝のままです。
今回は妻の手柄。 素直に認めます。
というのも、タイル柄という発想が私から出てこなかったんですよ。私は「パネル抜いたな、じゃあベースのままかな」くらいに思っていました。本物のタイルを諦めた時点で、私の中ではタイルの話は終わっていたんです。
終わっていませんでした。 諦めたのは「本物のタイル」であって、「タイルに見えること」ではなかった。そこを拾ってきたのが妻です。
こういうの、片方が諦めたところをもう片方が拾うのが二人でやる意味だな、と思いました。……普段はだいたい揉めているんですけどね。
テラコッタ、収まりました
さて、前回のやらかしの話です。
前回の記事で、私はこう書きました。
合わせるはずだった色が消えて、トイレの壁だけがひとりで頑張っている状態です。
1階トイレのテラコッタ(SP2587)は、洗面まわりの色に合わせて妻が選んだものでした。その「合わせる相手」がウォールパネルのソフトモーブで、そのソフトモーブを抜いてしまった、という話です。
テラコッタが独り歩きしていました。
収まりました。
タイル柄で、結果的に収まったというのが今回の答えです。テラコッタと、タイルの質感。焼き物どうしと言ってしまうと言いすぎですが、方向としては近い。 少なくとも、くすんだ薄紫が消えた穴を、そのままにはしなくて済みました。
トイレを合わせ直す必要は、無くなりました。
なお、その後の変更で 洗面台のボウルとカウンターは白になりました。 洗面台側の色がさらに引いたぶん、テラコッタの相手はもう、この壁のタイル柄しかいません。
……ただ、これは狙って揃えたわけではありません。 前回の記事で「トイレをこのまま独り歩きさせるのか、合わせ直すのか。まだ決めていません」と書いたばかりで、その答えが「タイル柄を貼ったら勝手に収まった」なんですから。
伏線を切ったのも我が家なら、別の形で拾い直したのも我が家。 ……行き当たりばったりとも言います。
でも洗濯まわりの記事で書いたとおり、ひとつの判断が次の判断の前提を変えていくのが家づくりです。前回それで壊れたわけですが、今回は同じ仕組みで直りました。 崩れるのも直るのも、たぶん同じことが起きているだけなんですよね。
本の話:FINE が4枚目です
毎度おなじみ、どのカタログから選んだかの話。
FE78123 の頭は FE、掲載カタログは 26-29 ファイン。
我が家が採用した品番を並べると、こうなります。
| 本 | 枚数 | 中身 |
|---|---|---|
| ReSERVE | 5枚 | 小上がり和室の和紙調 RE55695・キッチン背面の塗り調 RE55457・パントリーの草花柄 RE55771・2階トイレの北欧柄 RE55866・主寝室のペイント調 RE55039 |
| FINE | 4枚 | 玄関のムーミン FE78704・書斎のキツネ FE78642・ゲストルーム②のムーミン FE78696・今回のタイル柄 FE78123 |
5対4。 前回のゲストルーム編で FINE が「じわじわ追い上げてきました」と書きましたが、本当に1枚差まで来ました。
……ちなみに、差し替え前の RE55651 のままだったら6対3でした。品番がひとつ変わっただけで、勝敗表がひっくり返るところだったわけですね。
(1階トイレのコンクリート柄とテラコッタと、ベースの SP2542 は SPの本なので、この数えには入れていません。)
そして今回も1,090円/㎡でした
もはや儀式です。FE78123 も 1,090円/㎡(税別)。 ついでに言うと、差し替え前の RE55651 も同じ金額でした。
和紙調、塗り調、草花柄、ムーミン、北欧柄、ペイント調、キツネ、ムーミン2枚目、そしてタイル柄。落ちたティラノサウルスも同額でした。
我が家が触った壁紙のうち、公式に価格が載っているものは、いまだに全部この金額です。
玄関編で、マリメッコのウニッコが 3,290円/㎡(税別) で落ちた話を書きました。あれ以来、1,090円ではないものを我が家は1枚も採用していません。 そろそろ違う金額の壁紙に触ってみたいと言い続けて、8本目です。
お金の話:4,400円は、1部屋ぶんです
シリーズ恒例、張り替え費用4,400円。
リビング編で説明を受けたとおり、これは部屋単位。アクセントを1面でも使えば一律で発生し、何面増やしても増えません。そして4面ともアクセントにすると消えます。
今回は、1部屋ぶん発生しました。
洗面台のある部屋だけです。洗濯機と乾太くんのある側はベースのままなので、そちらでは発生していません。
通算すると、9部屋目です。
記事は8本目なのに、部屋は9つ。 前回のゲストルーム編で追い越されて以来、差が縮まりません。 ゲストルーム①の記事、まだ書けていないんですよ。
この4,400円は打ち合わせで説明を受けた金額で、見積書に載った確定額ではありません。
洗濯機側は、ベースのままです
ついでに書いておくと、洗濯機と乾太くんのある側の壁紙は、ベースの SP2542 のままです。アクセントは入れません。
洗濯まわりの記事で書いたとおり、あちらは作業する場所です。洗って、干して、たたむ。壁を見て過ごす場所ではないんですよね。
対して洗面台の前は、毎朝立って、鏡越しに背面の壁が視界に入る場所です。貼るところは思いきり貼って、あとは何もしない。 我が家の型がここでも出ました。
差額の話:出ました。でも読めませんでした
そして毎度の締め……の、はずだったんですが。
壁紙の見積もり、出ました。
でも読めませんでした。 品目がまとめて計上されていて、どこにいくらかかっているのかが分からない形式だったんです。
この話は、それだけで記事1本になります。 次回やります。
今回決まったことを並べます
- 1階の洗面台の背面を FE78123(FINE/タイル柄)にする。2026年9月に RE55651(ReSERVE)から差し替えた
- ウォールパネルを不採用にした、まさにその壁。 前回は引き算、今回はそこに足した
- この壁は四角くへこんでいて、そこに洗面台がはまっている。幅120cm、左右の端はどちらも壁に付く
- タイル柄になるのはへこみの奥の面だけ。へこみの側面(小口)も、へこみの外の壁と天井も、ベースの SP2542 のまま
- 腰から上下で分けていない。上から下まで全部
- 本物のタイルは、費用がかかりすぎるため断念した。 ただし具体的な金額は出ていない(「高い」という話の段階で引き返している)
- 公式の説明は「使いやすく、少しレトロ感のあるタイルデザイン。」。掲載は 26-29 ファイン、機能は JIS適合品・壁紙工業会自主安全規格基準クリア品・F4・不燃認定対応・防カビ
- 商品名の欄に入っているのは「タイル」。 ひみつきちやLOST IN THE VALLEYのような名前は付いていない(差し替え前の RE55651 は「タイル・レンガ」だった)
- 公式は色に一言も触れていない。6枚連続
- 見つけてきたのは妻。揉めずにすんなり通った。 却下された候補もゼロ。夫の戦績は4勝のまま動かない
- 独り歩きしていた1階トイレのテラコッタは、タイル柄で結果的に収まった。 トイレを合わせ直す必要は無くなった。ただし狙って揃えたわけではない
- FINE 4枚目(ReSERVE 5枚・FINE 4枚)
- 1,090円/㎡(税別)。 価格が載っている品番は、我が家では今のところ全部この金額
- 張り替え費用4,400円は1部屋ぶん。通算9部屋目(打ち合わせで説明を受けた金額であって確定額ではない)
- 洗濯機と乾太くんのある側はベースのSP2542のまま。 アクセントなし=4,400円も発生していない
- 壁紙の見積もりは出た。ただし品目がまとめて計上されていて、内訳が読み取れなかった
次回予告
見積もりの読み方です。
出てきたのに読めない、というのはなかなか味わい深い体験でして。「壁紙にいくらかかったのか」を知りたくてシリーズを8本書いてきた人間の前に、まとめて計上された1行が置かれたわけです。
そういう回をやります。
あとゲストルーム①がまだ控えています。 4,400円をとっくに払っている部屋です。それと2階の洗面台。2階トイレ編で「薄青は2階の洗面台に合わせた」と書いたぶんが、まだ丸ごと残っています。
返済計画、相変わらず立っていません。お楽しみに!