トヨタホームで壁紙を考える・玄関編|ニッチだけムーミンにしました
今度こそ、玄関の壁紙です
前回、玄関の壁紙を書こうとして「そもそも玄関の間取りを書いていない」ことに気づき、まるごと間取りの記事にしました。
というわけで、今度こそ壁紙です。 順番、直しました!
そして今回、このブログ史上わりと大きな事件が起きています。
私の提案が通りました。
……いや、笑うところじゃないんです。リビング編を読んでいただければ分かるとおり、私はここまで茶色で2連敗しています。壁紙の色で茶色系を推して却下、天井の木目調でまた茶色を推して却下。戦績0勝2敗でした。
その私が、今回勝ちました。
まず結論から
貼るのはニッチの奥の壁一面だけです。側面でもなく、奥の面だけ。玄関クローゼットの中(暖簾の内側)も、ベースのSP2542のままです。
パントリー編では4面のうち3面を草花柄に振り切りました。その次に来るのがニッチの奥1面だけ。落差がすごい。
そのニッチがどこにあるかは、前回の図をもう一度置いておきます。玄関クローゼットの真向かい、土間に面した壁ですね。
発端は、インテリアコーディネーターさんの一言でした
「ニッチは壁紙で遊べる箇所ですよ」
……そそのかされました。
いや、正確に言うとそのとおりなんです。ニッチは面積が小さいし、壁のへこみなので他の面とも喧嘩しにくい。失敗しても被害が小さい場所なんですよね。
そしてここまでの我が家の壁紙、正直に言うと無難すぎました。 石目調のアイボリー、和紙調、塗り調、そして草花柄。どれも「大人が選ぶやつ」です。
そこにこの一言です。私の感性に火が点きました。
私が出した3案
というわけで私、3つの案を持っていきました。同時にです。
| 案 | 結果 |
|---|---|
| マリメッコ | 却下 |
| ティラノサウルス(本命) | 却下 |
| ムーミン | 採用! |
順に説明します。
① マリメッコ:値段と派手さで断念
実はニッチ、もともとマリメッコを入れる予定でした。
北欧デザインの代表格ですね。あの大きなケシの花の柄(ウニッコ)は、見たことがある人も多いと思います。
ところが、高い。
打ち合わせで聞いたのは1㎡あたり3,000円超という話でした。これ、公式ページを見ると裏が取れます。
サンゲツの marimekko のページ(2026年8月時点)に載っている代表柄ウニッコの品番、たとえば MRK78052 のカタログ価格は 3,290円/㎡(税別) です。
比べてみましょう。我が家がこれまで採用してきた ReSERVE の品番は、どれも1,090円/㎡(税別)でした。
約3倍です。3倍の速さで予算が解けていきます。さながら赤い彗星です。
念のため書いておくと、これはどちらもカタログに載っている材料の定価どうしの比較です。リビング編で書いたとおり、我が家が実際に払う金額は「SPシリーズとの差額+張り替え費用」で決まり、その差額はまだ出ていません。 3,290円払う、という話ではありません。
そして値段以外にも問題がありました。見た目が派手すぎる。
却下です。 ……まあ、これは納得しています。
② ティラノサウルス柄:却下
恐竜の柄もあったんですよ。品番は RE55941 です。
しかもこれ、ただの恐竜柄ではありませんでした。国立科学博物館とのコラボです。
RE55941 の商品ページ(2026年8月時点)。シリーズ名は「国立科学博物館」、商品名は「Dinosaurs」。公式の説明は「国立科学博物館が監修した図鑑のイラストを使った、リアルな恐竜柄です。」。掲載は 24-27 リザーブ、機能は防カビ、カタログ価格は1,090円/㎡(税別)。
シリーズ全体については、サンゲツのニュースリリース(2026年8月時点で確認)に「Day and Night Science Museum」として計7柄(DINOSAURS/BIRDS/PLANTS/MINERALS/ROCKS/WHALES AND DOLPHINS/BEASTS)と紹介されていて、iFデザインアワード2025を受賞しています。
恐竜だけじゃないんです。鉱物も、岩石も、クジラもいます。
そして見本帳には、光る壁紙まで載っていました。
RE55956 の商品ページ(2026年8月時点)。公式の説明は「天体をリアルに表現した蓄光クロスです。」。機能の欄には「光を蓄えて、消灯後約20分間一部の絵柄がやわらかな光を発します。」とあります。こちらも24-27 リザーブ、1,090円/㎡(税別)。
消灯して20分、壁に星が浮かんでいるわけですね。 奇抜で、素晴らしい。男の子はみんな好きだと思います。断言します。
そして書きながら、わりと重いことに気づいてしまいました。
この恐竜柄、1,090円/㎡です。
我が家が採用した和紙調も、塗り調も、草花柄も、そしてムーミンも、全部1,090円/㎡でした。つまり——
値段は、まったく同じ。
マリメッコは3,290円/㎡という値段で落ちました。でもティラノサウルスは、値段で落ちていません。 純粋に中身で落ちました。 ぐうの音も出ません。
見つけた瞬間、これしかないと思いました。 玄関を開けたらティラノサウルスがいる家。最高じゃないですか? 私は白亜紀ダイナ荘というマンションを知っています。入寮してみたい人生でした…
白亜紀ダイナ荘は、福井県勝山市に建った恐竜学部の学生さん向けの賃貸住宅です。建てた大北久保建設のページ(2026年8月時点)に「室名は101、102などの数字ではなく、恐竜学科の学生さんが住むにふさわしいティラノサウルス、ステゴサウルス等の恐竜の名前にするつもりでいます」とあります。部屋番号が恐竜。
当然、受け入れられるわけもなく。
一応言い訳をしておくと、私だって本気で通ると思っていたわけではありません。3案のうち1つは振り切った案を入れておくという、あれです。……あれです。
③ ムーミン:通りました
そして残ったのがムーミンでした。妻の承認が下りました。
つまり今回、私は「主張の激しすぎないもの」を最後に残していたわけですね。戦略的です。 3連敗しなかったのは、たぶんここです。
で、そのFE78704です
FE78704 の商品ページ(2026年8月時点)。商品名は MOOMIN SHAPES、掲載カタログは FINE。公式の説明は「幾何柄にみえるデザインは、ゴツゴツした海の岩をグラフィカルに表現しています。さりげなく佇むムーミン達がポイントです。」。機能は防カビ、カタログ価格は1,090円/㎡(税別)。
ポイントは公式の言葉のここです。「さりげなく佇む」。
つまりこれ、遠目には幾何柄なんですよ。岩をグラフィカルにした模様が並んでいるだけに見える。近寄らないと、ムーミンだと分からない。そこが決め手でした。
玄関って、家の中でいちばん他人が立つ場所です。宅配便の人も、友達も、親も、まずここに立ちます。そこが一面ムーミンだったら、さすがに主張が強い。でも近づいた人だけ気づく柄なら話は別です。分かる人には刺さって、分からない人には何も起きない。
そしてこのニッチ、前回書いたとおり季節の小物を置く場所です。夏はブタの蚊取り線香入れ、冬は小さなツリー。つまり——
その背景が、ずっとムーミンなわけですね。
ブタの蚊取り線香の後ろにムーミンがいる。字面がもう面白い。 今から見るのが楽しみです。
見本帳、キャラクターものがけっこうあります
ここ、選んでいて初めて知ったところです。
壁紙にはキャラクターものの柄が普通にあります。 我が家がめくった範囲でも、ディズニー、スヌーピー、ムーミンが載っていました。マリメッコのようなブランドものも、同じように並んでいます。
石目調だの塗り調だのを真剣に見比べていた我が家からすると、同じ本の中に急に別世界がある感じでした。リビング編で書いた純金の壁紙といい、サンゲツの見本帳、振れ幅が異常です。
そしてムーミンの商品ページには、普通の壁紙には無い一文がありました。
「ムーミンの壁紙・カーテンは、国内のみのライセンス契約のため、海外で販売することはできません。また、壁紙・カーテン用途以外での使用や、ブランド名による営利目的での使用はできません。」(FE78704 の商品ページ・2026年8月時点)
キャラクターものだからですね。 自分の家の玄関に貼るぶんには当然まったく問題ないのですが、壁紙にライセンスの話が出てくるというのが新鮮でした。
ついに FINE が出てきました
シリーズ的に大きいのがここです。
リビング編で書いたとおり、我が家がアクセントクロスを選んだ本は ReSERVE と FINE の2冊でした。そして ReSERVE は、もう3回登場しています。 小上がり和室のRE55695、キッチン背面のRE55457、パントリーのRE55771。
ところが FINE から選んだ品番は、ここまで一つもありませんでした。 パントリー編の最後に「次はFINEを使った部屋を書きたい」と予告したのは、そういう事情です。
それが今回、ようやく出ました。 今回選んだ FE78704 の FE が、FINE の品番です。
気づいたら北欧に寄っていました
ここまでのアクセントクロスを並べてみて、妙なことに気づきました。
パントリーに貼る RE55771 は Finlayson(フィンレイソン) のデザインです。
サンゲツの Finlayson のページ(2026年8月時点)によると「Finlayson(フィンレイソン)は、1820年に創業された、北欧フィンランドの最古のテキスタイルブランドです」。
そしてムーミン。
サンゲツの ムーミンのページ(2026年8月時点)には「フィンランドの作家トーベ・ヤンソンによって誕生したムーミン」とあります。
さらに、断念したマリメッコもフィンランドのブランドです。
全部フィンランドでした。
とはいえ狙ってやったわけではありません。 我が家、夫婦そろって北欧ジャパンディというジャンルが好きなんですね。北欧の要素と和の要素を混ぜたやつです。
その好みで選んでいたら、気づいたら産地が揃っていたというだけの話でした。好みって、こういう形で出るんだなと思います。
……そう考えると、床で和を捨てて壁で和を拾った小上がり和室も、ちゃんとジャパンディでしたね。 我が家、思ったより一貫していたのかもしれません。
お金の話:4,400円、3回目が確定しました
さて、毎度おなじみの費用の話です。
差額はまだ出ていません。 リビング編で「来週には出るらしい」と書き、パントリー編で「前回から進展なし」と書き、今回で3回目です。この家、本当に見積もり待ちしか出てこない。
ただし今回、ひとつだけはっきりしたことがあります。
張り替え費用4,400円は、玄関でも発生します。
リビング編で書いたとおり、この4,400円は部屋単位です。その部屋でアクセントを1面でも使えば一律で発生し、何面増やしても増えない。リビングで1回、パントリーで1回。今回で3回目です。
そして地味に大事なのがここでした。「ニッチだから」ではなく、「玄関が一部屋としてカウントされる」という数え方なんです。
私、正直こう思っていました。「ニッチって部屋じゃないし、壁のへこみだし、面積も小さいし、さすがに安くなるのでは?」
なりませんでした。 数えているのは貼った面積でも、貼った場所の種類でもなく、「どの部屋か」です。玄関は玄関で一部屋。その中でアクセントを使ったなら4,400円。ニッチ1ヶ所でも、壁3面でも同じということになります。
……ということは、玄関でもっと貼っても、この4,400円は増えなかったわけですね。今さら気づきました。
この4,400円は打ち合わせで説明を受けた金額で、見積書に載った確定額ではありません。
玄関を派手にしなかった理由
最後に、いちばん地味な話をします。玄関の壁、なぜニッチ以外は手を付けなかったのか。
正直な方から書くと、そこまでこだわりが無かったからです。……すみません。玄関の壁について、我が家は特に強い希望を持っていませんでした。
そしてもうひとつが、あんまり派手にすると見た目がうるさいから。パントリー編で「4面とも柄で埋めるとたぶんうるさい」と書いたのと同じ判断ですね。しかも玄関には、すでに色を持っているものがいくつもあります。土間のエタニティ・マルチカラー、グレーのハンギングシステム、そして暖簾。
床と布がすでにしゃべっているので、壁は黙っていてよかったということです。
そこに近寄らないと分からないムーミンを1面だけ。ちょうどいいと思っています。
今回決まったことを並べます
- 玄関はほぼ全面がベースの SP2542 のまま。玄関クローゼットの中も同じ
- アクセントは造作ニッチの奥の壁・一面だけ
- 選んだのは FE78704(FINE/MOOMIN SHAPES)。遠目は幾何柄、近寄るとムーミン
- 今回の提案者は私。 インテリアコーディネーターさんの「ニッチは壁紙で遊べる箇所ですよ」がきっかけ
- マリメッコ・ティラノサウルス・ムーミンの3案を同時に提案。 通ったのはムーミン
- マリメッコは1㎡3,000円超(公式のウニッコは3,290円/㎡・税別)と派手さで断念
- 恐竜柄は RE55941(国立科学博物館コラボ)。1,090円/㎡でムーミンと同額。値段ではなく中身で落ちた
- シリーズ初の FINE。 ここまで3回とも ReSERVE だった
- アクセントが全部フィンランドになった。狙いではなく北欧ジャパンディ好きの結果
- 張り替え費用4,400円は3回目が確定。 ただし「玄関が一部屋」としてのカウント
- 差額は今回も出ていません(3回連続)
次回予告
茶色2連敗からの初勝利、いかがだったでしょうか。ムーミンです。 茶色ではありません。茶色を諦めた瞬間に勝ちました。 これはこれで、なにか学びがある気がします。
次はゲストルームか書斎あたりを考えています。書斎は「使い道は未定」と書いたままなので、そろそろ回収したいところです。
そして例によって、まだ1枚も貼られていません。 ニッチの中にムーミンがいる玄関、実物を見るのが今から楽しみです。
お楽しみに!