家づくりをサボって京都・奈良へ|あをによし・JWマリオット奈良・東大寺

番外編です!

いつも土地だ地盤だローン控除だと、渋い話ばかり書いているこのブログですが。

今回はまるごと番外編です。1泊2日で京都と奈良に行ってきました。家、1ミリも建っていません。まだ間取りの打ち合わせ中です。 思い立ったら即行動!!!今回もノリと勢いですべてを置き去りにします。 「おい、4,500万円の家を建てている最中に旅行か」と思われた方。その通りです。さぁ!!!…振り切るぜ。

ただですね、我が家にはちゃんとした大義名分があります。

古代の建築を見て、家づくりの参考にする。

どうですか。立派でしょう。こじつけです。 みなさんもぜひ使ってください。ライセンスフリーです。

まず、いくらかかったのか

このブログは金額を全部出すのが方針なので、先にお金の話からいきます。

項目金額
航空券(往復・2人分)ほぼ0円 (後述します)
ホテル約8万円
拝観料・タクシー・電車など約2万円
合計約10万円

注記:領収書をまとめて残していないので、すべて概算です。 きっちりした数字ではありません。ごめんなさい。次回からちゃんと取っておきます。

そして大事なところ。この10万円は、家の予算とは別の財布から出ています。

毎月ちまちま積み立てている旅行用の貯金があって、今回それを開放しました。なので家計簿的には「4,500万円 + 10万円」ではありません。ここ、書いておかないと家計が破綻しているように見えるので……。

そう、実はこの旅行、夫婦で1ミリも揉めませんでした。

このブログでは「二人で意見が割れた話」をよく書いていますが、今回は行き先も日程も即決です。神社仏閣とか歴史をたどる話は前々から二人の間で出ていて、あとは資金と休みが揃うのを待っていただけでした。たまにはこういう回もあります。

航空券がほぼ0円だったからくり

タネはマイルです。

家づくりって、地味に大きい買い物が続きますよね。家財を買ったり、あれこれ支払ったり。その過程でマイルがそこそこ貯まっていました。

そのマイルをe-JALポイントに交換して、セールの航空券に充当しました。2人分の請求59,588円が、支払い0円になっています。

この話、書き始めたら記事1本ぶんの長さになってしまったので、別記事に分けました。

📄 4万マイルで往復2人分。e-JALポイントで航空券を0円にした話 実際の請求額と、なぜ特典航空券にしなかったのかを全部書いています。

ここでは「航空券は0円だった」とだけ覚えて、旅の話に進みます。

奈良から京都へ、「あをによし」で

さて、旅の話です。

伊丹に降り立った我々は一目散に今回の滞在先、JWマリオット奈良へ駆け込みました。スーツケース重いじゃないですか…ホテルにやさしく転がし入れに行ったのです。 伊丹空港からJWマリオットまではリムジンバスが直通で出ています。(奈良コンベンションセンターというところで降りる) これもまた便利…一時間ちょっとで到着です。京都に行くのと変わりません。

今回は一日目の旅程を京都にしていましたので、これから移動です!! 奈良から京都への移動は、近鉄の観光特急「あをによし」にしました。

近鉄奈良駅のホームに停まっている観光特急「あをによし」の先頭車両。深い赤紫色の車体

我が家、旅先に観光列車があったら大体乗ります。 せっかくその土地に来たなら、その土地を走るために作られた列車に乗りたいじゃないですか。移動そのものを観光にしてしまえば、移動時間がまるごと得になります。お得!あと楽しいですね!

そして乗り込んだ車内がこちら。

「あをによし」の車内。窓に向かい合う形で置かれた黄緑色のツインシートと、木製のテーブル。テーブルの上に青く光るランプ

なんですかこの椅子は。

窓に向かってソファが2つ、間に木のテーブル。青く光るランプ。もはや列車の座席という概念ではありません。 ラウンジです。走るラウンジ。

天井と壁も見てください。

「あをによし」の車内の天井と壁。唐草模様をあしらった装飾が施されている

天井まで手が入っています。 正直、家の内装の打ち合わせ中にこれを見るのは危険でした。「こういうのアリなんだ……」という余計な引き出しが増えてしまいます。やめてください。予算が。

売店で燻製とまほろばソーダを買いました。大変おいしかったです。 語彙が消えました。

所要時間は35分ほど。「え、それだけ?」と思うでしょう。思いました。着くのが名残惜しいくらいでした。

京都駅のホームに停車中の近鉄特急。白い車体に青のライン

そして京都に到着。あっという間です。

ちなみにお値段は、あの豪華列車サフィール踊り子と比べたらべらぼうに安いです。 ここ、地味に大事なポイントだと思っています。「観光列車=高い」とは限りません。あれが高すぎるのか…でも観光列車って上を見ると青天井ですよね!THE ROYAL EXPRESSとかななつぼしとか…乗ってみたい…乗り鉄の野望。

京都:坂を歩いて、石をくぐる

京都では東山のあたりを歩きました。

石畳の坂道。両側に瓦屋根の町家が並び、坂の先に八坂の塔が見える

この石畳です。 家づくりモードで見てしまうと、瓦の反り、木の格子、漆喰の白。全部が「これ今の家で再現できるかな……」に変換されます。病気ですね。

そして坂の先にあるのが、八坂の塔(法観寺)。

雨に濡れた八坂の塔を見上げた写真。五重の屋根が重なり、手前に町家の軒先が入る

この日は雨でした。が、これが良かった。 濡れた瓦って色が濃くなるんですね。雨の線まで写っていて、なんだか得した気分です。

……これも「屋根材の濡れ色」という視点で見てしまったので、やっぱり病気だと思います。

そして今回、どうしても行きたかったのが安井金比羅宮

安井金比羅宮の石鳥居。「悪縁を切り良縁を結ぶ祈願所」と書かれた横断幕が掛かっている。雨の日で石畳が濡れている

ご存じの方も多いと思いますが、縁切りの信仰で有名なところです。「え、夫婦で縁切りに行くの?」と思われるかもしれませんが、鳥居の横断幕を見てください。

悪縁を切り良縁を結ぶ祈願所

「結ぶ」まで書いてある。 そうなんです、ここ縁結びにも効くんですよ。切るだけじゃないんです。

参道がまたいいんです。

安井金比羅宮の参道。両側に朱塗りの灯籠が立ち、緑に囲まれた石畳がまっすぐ伸びている

雨のおかげで緑がめちゃくちゃ濃い。 朱色の灯籠との対比がすごいことになっていました。雨の京都、当たりです。

そして奥に進むと、これがお目当て。

安井金比羅宮の縁切り縁結び碑。白い紙の形代がびっしり貼られた大きな岩に、人がくぐるための穴が開いている

白いのは全部、お札です。 岩が見えなくなるくらい貼られていて、その真ん中に穴が開いています。ここをくぐります。

というわけで、夫婦生活の安寧をお祈りして、石をくぐってきました。

これから何十年もローンを払いながら二人で暮らす家を建てているわけで、まあ、祈っておいて損はないだろうと。 建てる前に祈る。大事です。

で、効きました

いや、これ本当なんですけど。 その日の夜はバーで二人でカクテルとか飲んでたのですが、(夫婦でバーへ行きお酒を飲むのも観光地でのルーティーンです)マスターさんが特別な方だったり、 翌日さっそく、空港行のバスに乗り遅れかけたのをギリギリで回避しました。

……縁結びとバスに何の関係があるんだという話ですが、効果を痛感しています。 ありがとうございます安井金比羅宮。バスに間に合いました。 人に出会えるというのもまた縁ですからね!

JWマリオット奈良、あるいは「夢みたい…」を聞くための旅

この旅行、実は宿から決まりました。

我が家、新婚旅行で初めてJWマリオットに泊まったんです。海外でした。そして朝食バイキングを見た妻が、ぽつりとこう言ったんです。

「夢みたい…」

これがもう一度聞きたかった。 それだけの理由で奈良のJWマリオットを予約しました。旅の目的としては十分でしょう。 夢を見に行くぞーー!!!!で、言ったわけです。「あんた今…夢を見ておるな…?」と!これも言いたかった… JWマリオット奈良のルームキー ピンク色しています!カワイイ…階層によってなのかグレードによってなのかわかりませんが、カラーはこれだけではないようです。 教えて詳しい人さん。

チェックインして、まず部屋。そして夜はバーへ。

ホテルのバー。壁一面に鹿を描いた墨絵があり、その手前にボトルが並ぶ棚

壁の鹿です。 奈良に来たなという感じがすごい。墨絵の鹿を眺めながら飲む酒、うまいに決まっています。

ここではJWマリオット奈良のオリジナルカクテル雪国を、チーズに合わせていただきました。

バーカウンターに置かれたオレンジ色のカクテル。奥にJW MARRIOTT NARAのラベルが入ったワインボトル

これがオリジナルのほう。ボトルにまでロゴが入っているのずるいですよ。 完全に「特別なところに来ている」の演出です。まんまと乗せられました。

そしてお供のチーズがこちら。

スレートの皿に盛られたチーズ3種とピスタチオ、キャラメリゼしたナッツ。手前にJW MARRIOTT NARAのロゴ入りナプキン

盛り付けが完全に勝ってる。 スレートの黒に、チーズの白と黄、ピスタチオの緑。これ配色の勉強じゃないですか。 内装の打ち合わせが近いと、こういうものまで教材に見えてきます。

そしてもう一杯が雪国

砂糖でリムを縁取った白いカクテル。バーカウンターのコースターの上に置かれている

縁の砂糖です。 名前のとおり雪みたいで、出てきた瞬間に二人で「おお」と言いました。見た目で完全に持っていくタイプのカクテルです。

聞いた話では、本来は緑色のさくらんぼが沈むのだそう(ミントチェリーと言うそうです)。ただこれがなかなか手に入らないらしく、今回は無しでした。そんなレアなものがあるんですね。

バーで9,000円、ルームサービスで8,000円。帰ってきた時間が遅くってオムライスを頼んじゃいました。旅先のホテルで食べるオムライス、なんであんなにおいしいんでしょうね。 ホテルの朝ご飯でいただくオムレツも尋常じゃない美味しさありますよね。ホテルの卵料理にはきっと魔法がかかっているのです。

この2つは、さっきの表の「ホテル 約8万円」の中に入っています。 別で足すと二重計上になるのでご注意を。つまり素泊まりの部分は6万円ちょっと、という内訳です。

バーのほうはマリオットボンヴォイの会員特典で割引が効いた後の金額です。会員になっておくと、こういうところで効いてきますね。 マリオットのステータスも青天井です!アンバサダーエリートってどんな方なんでしょうか…

そしてナイトプールにも入りました。最高でした。 家にプールは作れませんが(作れません)、こういう時間のために旅行に行くんだなと思いました。非日常を楽しむために日常を生きるのです…草むしり検定のお勉強を頑張らなければなりませんな。

翌朝。お目当ての朝食です。

ホテルの朝食会場。高い吹き抜けの天井から光が入り、中央に金色の鹿のオブジェが立っている

この吹き抜けです。 上を見上げたら、金色の鹿が立っていました。

家づくりの視点でひとつ書いておくと、この「見上げたときの気持ちよさ」は、天井高の話なんですよね。 我が家にこの吹き抜けは無理ですが、「上に抜ける感じ」がどれだけ効くかは体で分かりました。収穫です。

東大寺:こじつけが本当になった日

さて、大義名分の回収です。

まずは南大門をくぐります。

東大寺の南大門を見上げた写真。二層の屋根と、中央に掲げられた「大華厳寺」の扁額

もうこの時点でスケールがおかしい。 門です。門でこれです。中央に掲げられているのは「大華厳寺」の扁額。門をくぐる前から圧が来ます。

そして門を抜けた先が、これ。

東大寺の大仏殿。手前に芝生が広がり、奥に大きな瓦屋根の建物が建っている

これで11時です。 ホテルで朝食をゆっくりやってから向かって、着いたのが午前中。この角度から引きで撮ると、人がだいぶ散ります。

夏の奈良は昼を回ると人も暑さも本気を出してくるので、次は朝いちに行きます。 開門は早いんです。完全に出遅れました。

もう少し寄ったのがこちら。

東大寺の大仏殿の正面。二層の瓦屋根と、中央の唐破風、金色の鴟尾

でかい。

いや、語彙を失っている場合ではないんですが、本当にでかいんです。

そして中に入ると、これです。

東大寺の大仏(盧舎那仏)。金色の光背を背に座り、右手を上げている。天井は朱塗りの梁が組まれている

でかい(2回目)。

上を見てください。天井まで写らないんですよ。 カメラを目いっぱい引いてもこれです。

スケール感が一番伝わるのがこの1枚だと思います。

大仏を横から見た写真。右手前に大仏殿を支える巨大な木の柱が立ち、金具の帯で締められている

右のやつ、柱です。

大仏と並べてこの太さです。手前の柱1本が、我が家の部屋より太いんじゃないかというレベル(言いすぎました。でもそういう気分になります)。金具でぐるっと締めてあるのがまた、いかにも「効かせてる」感じでかっこいいんですよ。

そしてこれが木でできているというのが、家を建てている最中の身にはかなり効きました。今まさに我が家も鉄骨と木で組まれようとしているわけで、同じ材料で1200年以上前にこれを建てた人たちがいるという事実が、なんというか、じわじわきます。 しかも大仏、建て替えられるまで雨ざらしだった時期があるというから恐ろしい。公式サイトによると、永禄10年(1567)に焼けたあと、「仮屋は大風で倒れ、100年近く風雨にさらされた」のだそう(東大寺・江戸期)。落慶は宝永6年(1709)なので、焼けてから建て直るまで140年以上かかっている計算になります。

100年、屋根なし。 なんという耐久力。我が家、35年ローンで悩んでいる場合ではありませんでした。

こじつけで来たはずが、普通に参考になってしまいました。 大義名分、本物になりました。

そして驚いたのが、これでも縮んでいるということ。

大仏殿は焼失と再建を繰り返していて、今立っているのは3代目です。奈良時代の創建、鎌倉再建、そして江戸再興。公式サイトにはこう書かれています。

天平・鎌倉期の規模を踏襲することは当時の経済事情が許さず、現在見られるような東西を約6割に縮小した形で再建され…… (東大寺・江戸期

間口が6割です。うそでしょ。 これで6割。天平のやつはどんなだったんだ。

しかも縮んだ理由が「当時の経済事情」。1200年以上経っても人類は予算と戦っているんですね。 我が家が34坪から36坪でうんうん唸っていたのが、急に愛おしくなってきました。仲間です。

ちなみに人気スポットの柱の穴くぐりもしっかりやってきました。無事に通り抜けられました。 これで私は無病息災ってワケ 動画を見返してみると手を出した時の動きが王蟲のそれで本当に気持ち悪い。ホラー映画です。

東大寺ミュージアム(写真はありません)

大仏殿とあわせて、東大寺ミュージアムにも行きました。

館内は撮影禁止だったので写真はありません。 なので文章だけになりますが、これがもう国宝だらけでした。

とくに千手観音。東京の博物館でも仏像は見られますが、その仏像が本来いた場所で、その土地の空気の中で見るというのは、まったく別の体験でした。趣が違います。圧巻でした。

写真が撮れないぶん、ちゃんと目で見て帰ってきた気がします。たまにはそういうのもいいですね。

帰り道、雷に降られる

そして帰り。ここで最後にひと騒動ありました。

空港のターミナルの窓越しに見た、駐機中のJALの旅客機。手前にコンテナを積んだ搬送車が並ぶ

これから乗る機体を眺めながら、このときはまだ、平和だったんです。

出発前に、すごい雷雨が来ました。

結果、出発が40分ほど遅れました。 しかも搭乗後に降り始めちゃったものだからその間機内に缶詰めです。 こういうとき、慌てても何も起きないのでおとなしく待つしかないんですが、今回は待つ場所に恵まれました。クラスJです。

なんと今回、当日アップグレードに成功していました。 空席があると、当日でも差額を払って上のクラスに移れるんです。取れると思っていなかったので、思わずガッツポーズ。

クラスJの座席から見た前の座席。背面モニターにJALの案内画面が表示され、下のポケットに機内誌が入っている

足元の余裕、伝わりますでしょうか。

リクライニングもしっかり倒れるので、缶詰めでもストレスがありませんでした。CAさんが配ってくださった飴ちゃんを口の中にやさしく転がし入れながら、雨が過ぎるのを待っていました。至福。

ちなみに機材は、行きが B767-300ER の普通席、帰りが B787-8 でした。

パンフレットは767-300と書いてありましたが、JALの公式サイトの機材ページを見ると、767は「767-300ER」という表記になっています(JAL・機材のご案内)。「767-300」と略して書くと、分かる方に突っ込まれるやつです。見た目の違いが分かりません…

そしてこの767、ファーストクラスが付いている配置でした。座席の並びを見れば分かります。767でこれに当たるとちょっと得した気分になります。(乗ったのは普通席です。念のため)

遅延しましたが、シートは快適でした。差し引きゼロということにしておきます。

で、家づくりの参考になったのか

なりました。こじつけが本物になったのが今回一番の収穫です。

持ち帰ったのは、こんなところです。

そして何より、打ち合わせから2日離れたのがよかった。 間取りを詰めていると視野がどんどん狭くなるんですが、まったく関係ない建物を見て帰ってくると、頭が緩みます。

家づくり中のみなさん、行き詰まったら旅行、おすすめです。 大義名分は上のやつを使ってください。ライセンスフリーです。

次回からはまた間取りの話に戻ります。渋い話が待っています。お楽しみに!