【トヨタホーム】1階トイレの壁で二転三転した話|「変更できない」は誤解でした
前の記事で「書けません」と言ったところ、書けます
まずは謝罪から入ります。
1階トイレの壁紙の記事で、私はこう書きました。
ここ、なぜ変えたのかを書けません。 打ち合わせでのやりとりを、私がちゃんと書き留めていなかったからです。
書けました。
いや、記録は残っていたんです。私のメモには無かっただけで、あのとき二人でやりとりした文面が、そのまま全部残っていました。 読み返してみたら、これが思っていた以上にひと悶着ありまして。
- 扉の色が白からライトオークに変わり
- そのせいで壁が1面だけ取り残されていることに気づき
- 「壁を変える」か「扉を白に戻す」かで迷い
- 一度「変更できません」と伝わってきて諦めかけ
- できました
トイレ1室で、ここまで転がります。 そして最後の決め手が、色の話ですらありませんでした。今回はこの顛末を最初から書きます。
前提:1階のトイレはこうなっています
まず現在地の確認です。詳しくは壁紙の記事に書きましたが、1階のトイレはこうです。
この表のいちばん下の行が、今回の全部です。
我が家、水回りの扉だけ白なんです
話はここから始まります。
我が家の建具は、ライトオーク+ドアノブは黒。床も突板のオークで、木の色は揃える方針です。
ただし、水回りの扉だけ白です。
これは我が家がそう選んだというより、そういう仕様ですね。水回りは白。だから1階のトイレも、はじめは当然のように白い扉でした。 でも、この部屋だけ話が違いました。
思い出してください。1階トイレの中身はテラコッタとコンクリート柄です。しかも天井まで色が入っている。ここに白い扉が付くより、ライトオークのほうが、どう考えてもつながりがいい。
というわけで、ライトオークに変更してもらいました。
我が家の水回りで、1階トイレだけが例外です。 内装のほうが勝った、と言ってもいいかもしれません。
扉受けは、白に戻しました
ここで1つ、細かい話があります。
扉をライトオークにすると、扉受けもライトオークになります。 扉が閉まったときに受け止める側、あの枠の部分ですね。セットで色が変わるわけです。
ここは白に戻してもらいました。
理由は、外側の壁紙です。
トイレの中はテラコッタで埋まりますが、扉の外側の壁は、家じゅうのベースである SP2542 のままなんですよね。つまり白。
そこに木色の枠が付いたら、どうなるか。浮きます。 白い壁のなかに、枠だけ木の色で四角く縁取られることになる。
枠って、扉の一部というより、壁の見え方を決めている部分なんですよね。だったら壁紙のほうに合わせる、という判断でした。
つまり我が家の1階トイレは、扉はライトオーク、それを受ける枠は白という組み合わせになります。扉だけが木で、まわりは白。 中はテラコッタ。
貼ってからのお楽しみですね。 想像しているとおりに見えるかどうか。
「あれ、この壁だけ白のままじゃない?」
扉が決まって図面を眺めていて、妻が気づきました。
便座の左側の壁、テラコッタになっていません。
そこだけ、家じゅうのベースである SP2542、ホワイトの石目調のまま残っていたんです。
もともとは、これで正解のつもりでした。扉が付く面って、壁として見えている面積が少ないんですよね。ほとんどが扉本体で埋まっている。ここに色を入れても、たいして働いてくれないと思っていました。
でも、並べてみると話が変わりました。
天井までテラコッタなのに、扉側の壁だけ白。 これ、狙った配色というより 「貼り忘れ」に見えるんです。
正面のコンクリート柄は「絵を飾る面」という役割がはっきりしているので浮きません。でも白い1面には役割がない。 ただ残っているだけの面になってしまう。
圧迫感の心配もしました。4面ぜんぶ濃い色って、狭いトイレだとさすがに囲まれすぎでは、と。ただこれは杞憂で、この壁は面積のほとんどが扉本体(ライトオーク)なんですよね。実際にテラコッタになるのは扉まわりの細い部分だけです。
というわけで、テラコッタで囲む方向に傾きました。
ここで逆方向の案が出ます。「扉を白に戻す」
ところが、話はまっすぐ進みませんでした。
もうひとつの案が出たんです。「壁をベースのまま残して、扉のほうを白に戻す」。
言われてみると、これも筋は通っています。そもそも水回りの扉は白が仕様なので、戻すだけなら何も無理をしていません。白い壁に白い扉なら、その面はきれいに1枚で収まります。わざわざ壁を変更しなくていいので、追加費用も出ません。
この2案で、けっこう迷いました。 方向が真逆なので、どちらかを選ぶと、もう一方の良さは完全に諦めることになります。
最終的にテラコッタで囲むほうを選びました。理由は3つです。
1つめ。白に戻すと、その面だけ独立して見えます。 「白い壁+白い扉」で1枚のブロックになるので、残りの3面(テラコッタ2面+天井、コンクリート柄1面)から切り離される。狭い空間でこれをやると、まとまりが弱くなります。
2つめ。それ、さっきの判断を取り消すことになります。 そもそもライトオークにしたのは、この部屋の内装とのつながりが理由でした。ここで白に戻すのは、その判断をなかったことにするのと同じです。
3つめ。この部屋、木の要素が扉しかありません。 1階トイレの床はコンクリート調のシートフロア、水栓や金物はシルバー。壁はテラコッタとコンクリート柄。扉を白にすると、硬い素材だけの空間になります。 ライトオークの扉が1枚あることで、テラコッタと床のあいだに橋がかかるわけですね。
というわけで「テラコッタの箱に、ライトオークの扉が収まる」で決定。 ……のはずでした。
「残念なお知らせです」
決めた直後に、私が打ち合わせから持ち帰った話を伝えます。
「左側の壁、外側の壁紙を回さないといけないかもしれないらしい。つまりSP2542から変更できないかもしれない」。
先に書いておくと、この言い方が後でひっくり返ります。 ここは私が家に持ち帰った時点の言葉です。
理由も一応わかります。何度か書いているとおり、1階のトイレは階段の下にあります。トイレの外(廊下側)の壁と、この扉側の壁が構造的に一続きになっていて、開口部で色を切り替える見切りが取れない、という話でした。
……壁紙って、部屋ごとに好きな色を選べるものだと思っていました。
そうじゃないんですね。壁は部屋の内側で完結していない。 廊下からトイレへ、面としてはつながったまま回り込んでいる。色を変えるなら、どこかで切る仕組みが要る。それが取れない場所がある。
このとき、私たちはほぼ諦めていました。 決めたそばから「できません」ですからね。「じゃあ白のままで、扉はライトオークで進めよう」というところまで話が戻っていました。
できました。そして理由がいちばん恥ずかしい
変更できました。 扉側の壁、テラコッタになりました。
……で、なぜできたのか、なんですが。
「難度が高いけれど可能」という説明を、私たちが「不可能」と受け取っていただけでした。
施工上できない、とは言われていなかったんです。誰も断っていない。私たちが勝手に断られたことにしていました。
伝言ゲームです。しかも、悪気はどこにも無い。「難度が高い」を聞いた側が「じゃあ無理か」と受け取る。それを聞いた側は「無理らしい」と理解する。誰も嘘をついていないのに、結論だけが反転しました。
我が家がこの件でいちばん学んだのは、ここです。「できません」と伝わってきた話は、自分の耳で確かめる。
- 本当に施工上できないのか
- 難度が高いので勧めない、という意味なのか
この2つは全然ちがいます。後者なら、覚悟のうえで「それでもお願いします」が言えるからです。前者だと思い込んで諦めると、言える機会そのものが消えます。
我が家はあやうく、言えるはずのことを言わずに終わるところでした。
決め手は、レールの位置でした
そして、最後にもうひとつ。この記事でいちばん実用的な話がこれです。
我が家の1階トイレは引き戸なんですが、この引き戸、レールが外側に付いています。
つまり、扉は部屋の外側を走ります。
これが何を意味するかというと、開けても、中の壁紙の見え方が変わらないということです。
……ここ、私たちは勘違いしていました。引き戸って、開けたら壁が消えるものだと思っていたんです。 扉が壁の中や壁の前に収まって、そのぶん壁紙が見えなくなる、と。だったら扉側の面に色を入れても働いてくれない、という発想でした。
逆でした。
レールが外側なら、トイレの中から見える壁は、開けても閉めても同じです。1面まるごと、いつでも見えている。だったら、ここに色を入れる意味があります。
これが分かって、迷いが消えました。テラコッタを採用して、全面色付きに決定です。
家づくりって、こういうところが面白いですね。色をどうするかで散々迷ったのに、最後に決めたのは金物の付き方でした。 引き戸のレールが外か内か、なんて、選んでいる最中は一ミリも意識していませんでした。
引き戸のある面の壁紙を考えている方は、レールの位置を先に確認したほうがいいです。 見えている面積が変わります。
まだ分かっていないこと
正直に残しておきます。この件、まだ2つ空欄があります。
1つめ、追加費用の金額。 クロス数㎡ぶんのはずですが、まだ出てきていません。 壁紙シリーズで差額が出てこないのはもはや通常運転なので、驚きはしません。なお、張り替え費用の4,400円のほうはベースが1面も残らなくなっても消えません。 これは前の記事に書いたとおりです。
2つめ、照明の光量。 これがけっこう気になっています。壁3面+天井が濃い色になったので、暗く感じないか。 しかも正面には絵を飾る予定なので、そこに光が当たるかも見ておきたいところです。次の打ち合わせで設計士さんに聞きます。
今回決まったことを並べます
- 我が家は水回りの扉だけ白。 でも1階トイレは内装とのつながりを優先してライトオークに変更した。水回りで唯一の例外
- 扉受けは白に戻した。 扉をライトオークにすると扉受けもセットで変わるが、外側の壁紙が SP2542(白)なので、枠だけ木色だと浮くという理由で白のまま
- 扉側の壁だけベースの SP2542 が取り残されていた。 天井まで色が入っている部屋なので、貼り忘れに見えた
- 「壁をテラコッタにする」と「扉を白に戻す」の逆方向2案で迷った。 選んだのは前者。その面だけ独立して見える/ライトオークにした判断を取り消すことになる/この部屋の木の要素が扉しかないの3点が理由
- 一度「外側の壁紙を回すので変更できないかもしれない」と伝わり、諦めかけた。 階段下で、廊下側の壁と一続きになっているため
- 変更できた。 理由は、「難度が高いが可能」という説明を、私たちが「不可能」と受け取っていただけだった。伝言のあいだに結論が反転していた
- 決め手は引き戸のレールの位置。 レールが外側に付いているので、開けても中の壁紙の見え方は変わらない。 だから色を入れる意味があると分かり、全面色付きに決めた
- 追加費用の金額と、4面が濃色になったあとの照明の光量は、どちらも未確認。 次の打ち合わせで聞く
次回予告
壁紙シリーズを書いていていちばん学びが大きかったのは、たぶんこの回です。
色の話をしているつもりが、途中から**「壁はどこで切れるのか」という施工の話になり、伝言ゲームの話になり、最後はレールがどっちに付いているか**で決まりました。家づくり、そういうところがあります。
そして我が家、照明でもうひとつ事件が起きています。 リビングの照明を選んでいる最中に、当然あると思っていたものが無いことが判明しまして。
次回、そのへんを書きます。お楽しみに!